高速バスに乗る際、キャリーケースの入れ方で悩んでいませんか?
この大きさの荷物の持ち込みは可能なのか、バスに乗るときキャリーケースはどこに置いておくべきか、特に夜行バスでサイズオーバーしたらどうしよう、と不安になりますよね。
市営バスとはルールが違うのか、手荷物が2つある場合や、そもそもバスのトランクルームに入れてはいけないものは何か、という疑問も尽きません。
もし乗車時に断られたらどうするか、トランクに自分で入れる際の注意点、降りる時の受け取り、さらにはトランク内の温度の影響まで、気になる点は多いはずです。
また、キャリーケースをキャリーバーで持ち上げるのはNGですか?といった細かい疑問も解決したいところです。
この記事では、そんな高速バスの荷物に関するあらゆる疑問に答え、快適なバス旅をサポートします。
- バス会社ごとの荷物ルールの基本
- トランク利用時の正しい入れ方と注意点
- サイズオーバーや乗車拒否などトラブル時の対処法
- 車内での快適な荷物の置き方
高速バス キャリーケース 入れ方の基本ルール
- 持ち込みの基本ルールと注意点
- 預けられるキャリーケースの大きさの目安
- バスに乗るときキャリーケースはどこに置いておくべき?
- 手荷物 2つの持ち込みは可能か
- 市営バスでのキャリーケースの扱い
- トランク 自分で荷物を入れる際の注意点
持ち込みの基本ルールと注意点
高速バスを利用する際、荷物の持ち込みには各社で定められたルールが存在します。結論から言うと、大きなキャリーケースは車内に持ち込まず、バスの床下にあるトランクルームに預けるのが基本です。
車内に持ち込める手荷物は、原則として自分の座席スペース(足元や網棚)に収まるサイズの身の回り品1個とされています。
その理由は、乗客の安全確保と快適性の維持にあります。通路や非常口付近に大きな荷物が置かれていると、緊急時の避難の妨げになる可能性があります。
また、座席周りに大きな荷物があると、リクライニングの使用や通行の際に他の乗客の迷惑になることも考えられます。
車内持ち込み手荷物の目安
一般的に、車内に持ち込める手荷物は「縦・横・高さの合計が100cm程度まで」で、かつ網棚に載せられるか、前の座席の下に収まる大きさが目安です。
リュックサックやトートバッグなどがこれに該当します。ただし、貴重品や壊れやすいパソコンなどは、自己管理のもと車内に持ち込むことが推奨されています。
一方で、トランクルームに預ける荷物にも制限があるため注意が必要です。
多くのバス会社では、無料で預けられる荷物は原則として1人1個までとしています。
乗車前には、利用するバス会社の公式サイトで手荷物に関する規定を必ず確認しましょう。
預けられるキャリーケースの大きさの目安

高速バスのトランクに預けられるキャリーケースの大きさは、バス会社によって規定が異なりますが、一般的な目安を知っておくと荷造りの際に役立ちます。
多くの会社では、縦・横・高さの3辺の合計が155cm以内のスーツケースを基準としている場合が多いです。
重量制限も設けられており、こちらも会社によりますが10kgから30kgまでと幅があります。
LCC(格安航空会社)の機内持ち込み手荷物よりも少し大きいサイズまでなら、問題なく預けられることが多いでしょう。
「私のスーツケースは大丈夫?」と不安な方は、予約時に公式サイトの「手荷物について」のページを確認するのが最も確実です。主要なバス会社の規定を下の表にまとめましたので、参考にしてください。
バス会社 | 個数 | サイズ制限(3辺合計) | 重量制限 |
---|---|---|---|
WILLER EXPRESS | 2個まで | 合計240cm以内(1個は155cm以内) | ー |
JRバス関東 | 1個 | 100cm以内 | 10kg以内 |
オリオンバス | 原則1個 | 50cm×60cm×120cm以内 | 30kg以内 |
注意点として、2階建てバスや一部の車両ではトランクスペースが通常より小さい場合があります。そのため、大きな荷物がある場合は予約サイトの車両情報を確認するか、事前に問い合わせておくと安心です。
バスに乗るときキャリーケースはどこに置いておくべき?

バスに乗車する際、キャリーケースの置き場所は大きく分けて「トランクルーム」と「車内」の2択ですが、前述の通り、大きなキャリーケースはトランクルームに預けるのが原則です。
では、比較的小さなキャリーケースや手荷物は車内のどこに置くのが最適でしょうか。置き場所ごとのメリット・デメリットを解説します。
網棚
座席の上にある網棚は、リュックや小さめのバッグを置くのに適しています。足元が広々と使えるメリットがありますが、走行中の揺れで荷物が落下する危険性もゼロではありません。
重いものや不安定な形状のものを置くのは避け、奥までしっかり収納しましょう。また、降りる際に忘れやすい場所でもあるので注意が必要です。
座席の足元
自分の座席の足元(前の座席の下)は、すぐに物を取り出せる便利なスペースです。ただし、置ける荷物の大きさには限界があり、足を伸ばすスペースが狭くなるというデメリットがあります。
通路にはみ出して置くと他の乗客の通行の妨げになるため、必ず自分の座席の幅に収まるように配置してください。
通路や空いている座席に置くのはNG
通路や非常口付近に荷物を置くことは、安全上の理由から禁止されています。また、隣が空席だからといって荷物置きとして使用するのもマナー違反です。後から乗車してくるお客様のために、座席は荷物で占有しないようにしましょう。
手荷物 2つの持ち込みは可能か

「キャリーケースをトランクに預けて、さらにリュックとトートバッグを車内に持ち込みたい」といったように、手荷物が2つ以上になることもありますよね。
結論として、多くのバス会社では車内への持ち込みは「身の回り品1個」と規定しており、2つ以上の大きな荷物の持ち込みは推奨されていません。
その理由は、車内の収納スペースに限りがあるためです。1人が多くの荷物を持ち込むと、他の乗客のスペースがなくなってしまいます。
ただし、ハンドバッグや小さなポーチのような身の回り品に加えて、お土産の紙袋程度であれば許容されることが多いです。
もし荷物が多くなってしまった場合は、小さなバッグを大きなバッグにまとめるなどの工夫をすると良いでしょう。
例えば、トートバッグを折りたたんでリュックに入れておき、必要な時に取り出すようにすれば、乗車時の手荷物は1つにまとめられます。
トランクに預ける荷物についても、原則は1人1個ですが、WILLER EXPRESSのように複数個預けられる会社もあります。
荷物が多くなりそうな場合は、複数個預けられるバス会社を選ぶか、事前に荷物を宅配便で送るといった対策を検討するのがおすすめです。
市営バスでのキャリーケースの扱い

旅行先で空港や駅からホテルまで市営バスを利用する、という場面も多いでしょう。
高速バスと市営バスでは、キャリーケースの扱いに違いがあるため注意が必要です。最も大きな違いは、市営バスには基本的にトランクルームがない点です。
そのため、全ての荷物を自分で車内に持ち込む必要があります。市営バスは乗降が多く、車内も混雑しやすいため、大きなキャリーケースを持っていると移動が大変になることがあります。
市営バスでの置き場所と注意点
市営バスでは、車椅子やベビーカー用のフリースペースが設けられている車両が多いです。混雑していなければ、運転手さんに一声かけてそのスペースを利用させてもらうのが良いでしょう。
その際、キャリーケースが動かないようにキャスターのロックをかけるか、壁際に寄せてしっかり手で押さえておくことが重要です。
通路を塞いだり、他の乗客の足元に転がっていったりしないよう、最大限の配慮が求められます。
ラッシュ時など、混雑が予想される時間帯に大きなキャリーケースを持って市営バスに乗車するのは、なるべく避けるのが賢明です。他の交通手段を検討するか、時間をずらして利用することをおすすめします。
トランクに自分で自分で荷物を入れる際の注意点

高速バスの乗車時、トランクルームへの荷物の積み込みは、基本的には運転手や係員が行ってくれます。しかし、状況によっては乗客自身で荷物を入れるよう促される場合もあります。その際に知っておきたい注意点があります。
最も重要なポイントは、キャリーケースを横向きに寝かせて置くことです。
キャスター(車輪)を下にしたまま立てて置くと、走行中の振動やカーブでトランク内を転がり回り、他の乗客の荷物や自身のキャリーケースを傷つけてしまう原因になります。
トランクの扉の開閉は、安全のために必ず乗務員の方にお願いしましょう。自分で無理に操作すると、思わぬ事故につながる可能性があります。
また、荷物を入れる際は、奥から詰めて置くのがマナーです。後から乗車する人のためにスペースを確保する配慮が大切です。重い荷物を下段に、軽い荷物を上段に置くと、全体の重心が安定しやすくなります。
壊れやすいものが入っている場合は、積み込む際に一声添えると、より丁寧に扱ってもらえるかもしれません。
失敗しない高速バス キャリーケース 入れ方のコツ
- バスで降りる時の荷物の取り違え防止策
- 夜行バス キャリーケース サイズオーバー時の注意点
- 荷物が断られた場合の対処法
- バスに入れてはいけないものは?
- トランク 温度の変化に注意が必要な荷物
- キャリーケースをキャリーバーで持ち上げるのはNGですか?
- 高速バス キャリーケース 入れ方の総まとめ
バスで降りる時の荷物の取り違え防止策

無事に目的地に到着しても、最後に荷物の取り違えというトラブルが待っている可能性があります。
特に多くの人が利用する便では、似たような色や形のキャリーケースが複数あることも珍しくありません。結論として、自分の荷物だと一目でわかる「目印」をつけておくことが最も効果的な対策です。
その理由は、薄暗いトランクの中や急いでいる状況では、細かいデザインの違いに気づきにくいからです。はっきりとした目印があれば、勘違いや思い込みによるミスを大幅に減らすことができます。
効果的な目印の具体例
- スーツケースベルト:派手な色や特徴的な柄のベルトは、非常に目立ちます。補強の役割も兼ねるので一石二鳥です。
- 大きなネームタグ:自分の名前だけでなく、好きなキャラクターやデザインの大きなタグをつけるのもおすすめです。
- バンダナやリボン:持ち手部分にカラフルな布を結びつけておくだけでも、十分な目印になります。
また、荷物を受け取る際には、目印だけでなく、必ずネームタグの名前も確認する癖をつけましょう。
バス会社によっては荷物引換用のタグを渡される場合もあるので、その場合は番号を照合してから受け取るようにしてください。こうした二重、三重のチェックが、万が一のトラブルを防ぎます。

夜行バスでキャリーケース サイズオーバー時の注意点

夜行バスは宿泊を伴う移動のため、日中の便よりも荷物が多くなりがちで、キャリーケースが規定サイズをオーバーしてしまう可能性も高まります。
もしサイズオーバーしてしまった場合、最悪のケースでは乗車を断られる可能性があることを念頭に置く必要があります。
バス会社は、トランクルームの容量や安全規則に基づいて荷物の制限を設けています。
満席の場合、全員の荷物が規定サイズ内であってもトランクがいっぱいになることもあり、規定外の大きな荷物は他の乗客の荷物を積むスペースを奪ってしまうため、厳しい対応が取られることがあります。
サイズオーバーに気づいたら早めに行動を
荷造りの段階でサイズオーバーに気づいた場合は、荷物の中身を見直して減らすのが最善策です。
もし乗車日当日に発覚した場合は、すぐに運転手や係員に相談しましょう。空きがあれば追加料金で対応してくれる可能性もゼロではありませんが、基本的には難しいと考えた方が良いでしょう。
どうしても荷物を減らせない場合は、乗車前に近くのコインロッカーに預けたり、コンビニなどから目的地へ宅配便で送るといった代替案を検討する必要があります。
バスは定刻通りに出発するため、発送手続きなどで時間を要し、乗り遅れてしまわないよう注意が必要です。
荷物が断られた場合の対処法

前述のサイズオーバーや、持ち込み禁止物に該当するなどの理由で、乗車時に荷物を断られてしまうという事態も想定しておくべきです。
もし荷物を断られてしまったら、まずは落ち着いて係員の指示に従い、以下の対処法を検討してください。
結論として、その場で荷物を減らすか、バス以外の方法で送るしかありません。バスは定刻通りに出発するため、長時間待ってもらうことはできません。
その場で荷物を減らす・再梱包する
衣類など、かさばるものを圧縮袋で小さくしたり、不要なものを処分したりして、規定サイズに収まるように再梱包します。複数のバッグを持っている場合は、1つにまとめて個数制限をクリアする方法もあります。
コインロッカーや一時預かりサービスを利用する
もし出発地に戻ってくる予定があるなら、ターミナル駅などにあるコインロッカーに荷物を預けるのが手軽な方法です。ただし、すぐに使わないものだけを預けるように注意しましょう。
宅配便で送る
最も確実な方法が、近くのコンビニや営業所から目的地(宿泊先のホテルなど)へ荷物を送ることです。送料はかかりますが、荷物を持たずに移動できるというメリットもあります。
手続きの時間を考慮し、バスの出発時刻に間に合うよう迅速に行動する必要があります。
バスに入れてはいけないものは?
高速バスのトランクルームや車内には、安全上の理由から持ち込みが禁止されているものがあります。
これらを知らずに持ち込もうとすると、乗車を断られる原因になりますので、事前にしっかり確認しておくことが重要です。結論として、危険物や他の乗客に迷惑をかける可能性のあるものは基本的に持ち込めません。
法律(道路運送法)や各バス会社の運送約款で定められており、全ての乗客の安全を守るためのルールです。
カテゴリ | 具体例 | 備考 |
---|---|---|
危険物 | 火薬類(花火など)、ガソリン、灯油、高圧ガス、腐食性物質 | 少量ライターやマッチは可 |
刃物類 | 包丁、ナイフ、カッターなど | 厳重に梱包されている場合は可の場合も(要確認) |
動物 | ペット全般(犬、猫、小動物など) | 盲導犬・介助犬は同伴可能 |
その他 | 自転車(折りたたみ含む)、楽器、精密機器、壊れやすいもの、高価な貴重品 | これらは破損・紛失の補償対象外のため預け入れ非推奨 |
貴重品は必ず手元に
現金、貴金属、パスポート、パソコンなどの貴重品や、壊れやすいものは絶対にトランクに預けず、自己責任で車内に持ち込み管理してください。
万が一、トランク内で紛失や破損が起きても、バス会社は補償してくれないのが原則です。
トランク 温度の変化に注意が必要な荷物
高速バスのトランクルームを利用する際、見落としがちなのが温度変化のリスクです。
バスのトランクは客室と違い、空調設備がありません。そのため、外気温の影響を直接受け、夏場は高温に、冬場は低温になる可能性があります。
この温度変化によって、品質が劣化したり、破損したりする恐れのある荷物は、トランクに預けるのを避けるべきです。特に注意が必要なものをリストアップしました。
トランクに入れるべきでない荷物
- 飲食物:チョコレートや生菓子、乳製品などは高温で溶けたり傷んだりする可能性があります。
- 化粧品:口紅やクリームなどが溶けたり、分離したりすることがあります。
- 電子機器:スマートフォンやパソコン、カメラなどは精密部品を含んでおり、極端な温度変化や結露によって故障の原因となることがあります。
- 医薬品:特に温度管理が必要な薬は、品質が変化してしまう危険性があります。
- スプレー缶:ヘアスプレーや制汗剤などの高圧ガスを使用した製品は、高温になると破裂の危険があり非常に危険です。
これらの荷物は、可能な限り車内に持ち込む手荷物として、自分で温度管理をするようにしましょう。お土産などで飲食物を預けたい場合は、保冷バッグに入れるなどの対策をすると良いでしょう。
キャリーケースをキャリーバーで持ち上げるのはNGですか?
キャリーケースの伸縮する持ち手部分(キャリーバーやプルドライブハンドルと呼ばれます)を持って、本体を持ち上げる行為についてですね。
結論から言うと、キャリーバーを持って荷物を持ち上げるのは、故障の原因となるため絶対に避けるべきです。
その理由は、キャリーバーが荷物の重量を支えるようには設計されていないためです。キャリーバーはあくまでケースを引いて転がすためのハンドルであり、非常に細い金属の組み合わせでできています。
ここにケース全体の重さがかかると、バーが曲がったり、根元の部分が破損したりする可能性が非常に高いです。
特に、階段の上り下りやバスのトランクに積み込む際など、ついキャリーバーで「よっこいしょ」と持ち上げてしまいがちですが、ぐっとこらえましょう。修理には1万円以上かかることも珍しくありません。
キャリーケースを持ち上げる際は、必ず本体に付いているトップハンドルやサイドハンドル(持ち手)を使用してください。
これらのハンドルは、荷物全体の重量をしっかりと支えられるように頑丈に作られています。正しい使い方を心がけることが、大切なキャリーケースを長く使うための秘訣です。
高速バス キャリーケース 入れ方の総まとめ
- 大きなキャリーケースはトランクルームに預けるのが基本
- 車内持ち込みは足元か網棚に収まる身の回り品1個まで
- トランクに預ける荷物の大きさは3辺合計155cm前後が目安
- 荷物ルールはバス会社ごとに異なるため公式サイトの事前確認が必須
- 通路や空席に荷物を置くのはマナー違反であり危険
- 市営バスにはトランクがないため全ての荷物を車内に持ち込む
- トランクに入れる際はキャリーケースを横向きに寝かせる
- 荷物の取り違え防止には目立つベルトやネームタグが有効
- サイズオーバーすると乗車拒否される可能性もある
- 断られたら荷物を減らすか宅配便で送るなどの対応が必要
- 危険物やペット、貴重品はトランクに入れられない
- トランク内は高温・低温になるため飲食物や電子機器は避ける
- キャリーケースは本体のハンドルを持って持ち上げる
- 貴重品や壊れ物は自己責任で車内に持ち込み管理する
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