キャリーケース選びで多くの人が悩むのが、重さの問題です。
「キャリーケースの重さの平均がどれくらいか、いまいちわからない」「スーツケースの重さは普通何kgですか?」といった疑問は、旅行の準備をする上でとても重要になります。
特に、2泊3日や3泊4日の旅行では荷物が何キロになるのか、また3泊4日旅行に最適なスーツケースのサイズはどれくらいか、見当がつきにくいものです。
さらに、Mサイズのキャリーケースの重さや、預け荷物で一般的な20kgがどのくらいの量なのかも気になるところでしょう。
この記事では、キャリーケース自体の重さの比較から、国際線利用時の目安と制限、機内持ち込みで理想とされる2kg以下の軽量モデルまで、重さに関するあらゆる情報を網羅します。
失敗しないための正しい測り方も解説するので、あなたの旅行スタイルにぴったりの一台を見つける手助けとなるはずです。
- サイズや宿泊日数ごとの重さの目安
- 航空会社の重量制限と超過料金を避けるコツ
- 素材やタイプによるキャリーケース自体の重さの違い
- 失敗しないための正しい重さの測り方
キャリーケースの重さの平均がわかる宿泊日数別の目安
- 重さがわからない人へ、普通何kgですか?
- 2泊3日や3泊4日の荷物は何キロが目安?
- 3泊4日旅行に最適なスーツケースのサイズは?
- Mサイズのキャリーケースの重さは?
- 預け荷物20kgはどのくらいの量か
重さがわからない人へ、普通何kgですか?

キャリーケースの重さについて考えるとき、まず結論として「本体の重さ(自重)」と「荷物を含めた総重量」の2つを区別する必要があります。
多くの人が気になる「普通何kg?」という疑問は、この総重量を指していることが多いです。
航空会社に荷物を預ける場合の総重量は、国際線のエコノミークラスで23kg以内が一般的な一つの基準となります。
LCC(格安航空会社)の機内持ち込みでは7kg~10kg以内が主流です。そのため、多くの旅行者はこの範囲内に収まるように荷造りをします。
一方で、キャリーケース本体の重さ(自重)は、サイズや素材によって大きく異なります。一般的な目安は以下の通りです。
サイズ(容量) | 本体の重さ(自重)の目安 |
---|---|
Sサイズ(~40L) | 約2.2kg ~ 3.5kg |
Mサイズ(40~69L) | 約3.5kg ~ 4.8kg |
Lサイズ(70L~) | 約4.5kg ~ 6.0kg |
このように、同じサイズのキャリーケースでも1kg以上の差が出ることが珍しくありません。総重量を軽くするためには、まず本体が軽いモデルを選ぶことが非常に重要です。
2泊3日や3泊4日の荷物は何キロが目安?

短期旅行の代表格である2泊3日や3泊4日の場合、荷物の重さは季節や個人の準備によって変わりますが、一般的な目安を知っておくと荷造りがスムーズになります。
結論から言うと、2泊3日の荷物(中身のみ)の重さは約7kg~10kg、3泊4日では約10kg~13kgが目安です。これにキャリーケース本体の重さが加わります。
季節による荷物量の変化
荷物の重さを最も左右するのが季節です。夏場の旅行であれば、Tシャツや薄手の衣類が中心となるため、荷物は軽くなります。
一方で冬場は、コートやセーターといった厚手でかさばる衣類が必要になるため、同じ日数でも2kg~3kg程度重くなる傾向があります。
荷物の中身の重さ目安
- 2泊3日: 約7kg~10kg
- 3泊4日: 約10kg~13kg
※粧品などで、これより少し重くなることがあります。
特にLCCを利用して機内持ち込みだけで済ませたい場合は、夏の2泊3日旅行が最も実現しやすいです。冬場の旅行や荷物が多くなりがちな方は、無理せず預け荷物を検討するのが賢明でしょう。
3泊4日旅行に最適なスーツケースのサイズは?

3泊4日の旅行では、容量40L~60L程度のスーツケースが最もバランスの取れた選択肢となります。これは一般的に「Mサイズ」に分類されることが多い大きさです。
なぜなら、このサイズであれば3泊4日分の着替えや日用品、そして帰りのお土産を入れるスペースまで十分に確保できるからです。具体的には、衣類、化粧ポーチ、ガジェット類などを詰めても、まだ少し余裕が生まれます。
機内持ち込みサイズ(Sサイズ)では小さい?
3泊4日の旅行でも、荷物が少ない方や現地で洗濯をする予定がある場合は、容量35L~40L程度の機内持ち込みサイズ(Sサイズ)で対応することも可能です。
しかし、お土産をたくさん買いたい方や、冬場で厚手の衣類を持っていく場合は、容量不足になる可能性が高く、荷物を無理に詰め込むと破損の原因にもなります。
少し余裕を持たせたMサイズを選ぶ方が、結果的に快適な旅につながることが多いです。
言ってしまえば、大は小を兼ねるという考え方で、Mサイズを選んでおくと汎用性が高く安心です。国内旅行から近場の海外旅行まで幅広く活躍してくれるでしょう。
Mサイズのキャリーケースの重さは?

Mサイズのキャリーケース(容量40L~69L)を選ぶ際に、見落としてはならないのが本体の重さです。結論として、Mサイズの本体重量の平均は3.5kg~4.8kg程度ですが、製品によって大きな差があります。
例えば、同じMサイズでも、標準的なモデルが4.5kg前後であるのに対し、軽量性を追求したモデルでは3.5kgを切ることもあります。この1kgの差は、航空会社の重量制限をクリアする上で非常に大きなアドバンテージとなります。
容量帯ごとの重さの目安(Mサイズ内)
- 40~49L: 約3.5kg~4.0kg
- 50~59L: 約4.0kg~4.5kg
- 60~69L: 約4.5kg~4.8kg
ABS樹脂やアルミフレーム付きのモデルは5kg近くになることもあります。
もしあなたが女性や長距離を移動する機会が多いのであれば、Mサイズで4.2kg以下のモデルを目安に探すことをお勧めします。
実際に、「少し重かった」という感想が出やすいのが4.8kg以上のモデルであるという声もあり、快適に使えるかどうかのボーダーラインと言えるでしょう。
預け荷物20kgはどのくらいの量か

航空会社のエコノミークラスで一般的な無料預け荷物の上限である23kg。その手前の「20kg」という重さは、一体どのくらいの荷物に相当するのでしょうか。
結論から言うと、総重量20kgの荷物は、およそ5泊から6泊程度の中期旅行に対応できる量が一つの目安です。これは、1週間近い旅行で必要となる衣類、日用品、そしてお土産のスペースを考慮した上での計算になります。
ただし、これはあくまで「総重量」である点に注意が必要です。例えば、スーツケース本体の重さが4.5kgだった場合、実際に詰められる荷物の重さは15.5kgとなります。
総重量20kgの内訳イメージ
- スーツケース本体の重さ:約4.5kg
- 衣類(下着、トップス、ボトムスなど):約8kg
- 洗面用具・化粧品:約2kg
- 靴やサンダル:約1.5kg
- 電子機器(充電器など):約1kg
- お土産用の空きスペース:約3kg分
このように考えると、20kgというのは決して無限に詰められる重さではないことがわかります。
特に冬場の旅行で厚手の衣類が多い場合や、液体物のお土産を買う予定がある場合は、4泊程度でも20kgに達してしまう可能性があるため、計画的な荷造りが求められます。
用途で見るキャリーケースの重さの平均と選び方
- キャリーケース自体の重さに注目
- 機内持ち込みなら本体2kg以下が理想
- 国際線における重量制限の目安
- 超過料金を防ぐための重さの測り方
- 素材やタイプによる重さの比較
- まとめ:キャリーケースの重さの平均を知るコツ
キャリーケース自体の重さに注目

キャリーケースを選ぶ際、デザインや容量に目が行きがちですが、快適な旅のためには「キャリーケース自体の重さ(自重)」に注目することが最も重要です。
なぜなら、本体が軽ければ軽いほど、2つの大きなメリットが生まれるからです。
1. より多くの荷物を詰められる
航空会社の重量制限は、スーツケース本体と中身を合わせた「総重量」で決まります。
例えば、制限が23kgの場合、本体が5.5kgのケースでは17.5kgしか荷物を入れられませんが、本体が2.9kgの軽量ケースなら20.1kgも荷物を入れられます。この約2.6kgの差は、お土産や衣類を追加できる大きな余裕につながります。
2. 移動時の負担が大幅に減る
空港内での移動はもちろん、駅の階段や舗装されていない道など、キャリーケースを持ち上げる場面は意外と多いものです。
本体が1kg違うだけで、体感的な負担は大きく変わります。特に女性や年配の方にとっては、本体の軽さが旅の疲労度を左右すると言っても過言ではありません。
最近は「軽量モデル」と謳っていても、実際には4kgを超える製品も少なくありません。スペック表の「本体重量(kg)」の数値を必ず確認し、用途に合った軽さのモデルを選ぶクセをつけましょう。
機内持ち込みなら本体2kg以下が理想

特にLCC(格安航空会社)を利用する場合、機内持ち込み手荷物の重量制限は7kgまでと非常に厳しく設定されていることがほとんどです。
このルールを考えると、機内持ち込み用のキャリーケースは本体重量2.5kg以下、理想を言えば2kg以下の「超軽量モデル」を選ぶのが鉄則です。
その理由は単純で、本体が重いと荷物に使える重量が極端に減ってしまうからです。具体例を見てみましょう。
7kg制限の場合の荷物許容量
- 本体3.5kgのケース → 荷物は3.5kgまで
- 本体2.2kgのケース → 荷物は4.8kgまで
この1.3kgの差は、衣類2~3枚分に相当します。短期旅行において、この差は非常に大きいと言えるでしょう。
超軽量モデルの多くは、素材にナイロンやポリエステルを使用したソフトタイプです。ハードタイプに比べて衝撃への耐性は少し劣りますが、その軽さは何物にも代えがたいメリットとなります。
もしあなたがLCCを頻繁に利用し、追加料金を絶対に払いたくないのであれば、本体2kg以下のモデルを探すのが最も賢い選択です。
国際線における重量制限の目安
海外旅行の準備で必ず確認すべきなのが、利用する航空会社の重量制限です。これを怠ると、空港で高額な超過料金を請求される可能性があります。ここでは、国際線における一般的な重量制限の目安をまとめました。
結論として、フルサービスキャリアのエコノミークラスでは「23kgまで」、LCCでは「7kg~10kgまで」が基本的なラインだと覚えておくと良いでしょう。
航空会社区分 | 荷物の種類 | 一般的な重量制限 | 注意点 |
---|---|---|---|
フルサービスキャリア (JAL, ANAなど) | 受託手荷物(預け入れ) | 23kg × 1~2個 | 路線や搭乗クラスにより個数が異なる。1個あたりの最大重量は32kg。 |
機内持ち込み手荷物 | 10kg以内 | 身の回り品と合わせての総重量。 | |
LCC (Peach, Jetstarなど) | 受託手荷物(預け入れ) | 有料 (20kgなど) | 事前にオンラインで申し込むのが最も安価。 |
機内持ち込み手荷物 | 7kg以内 | 2個の合計重量。サイズチェックも厳しい。 |
ただし、これはあくまで一般的な目安です。航空会社や路線、購入した航空券の種類によって規定は細かく異なります。
特にコードシェア便や複数の航空会社を乗り継ぐ場合は、最も厳しい規定に合わせておくのが無難です。必ず搭乗前に、利用する航空会社の公式ウェブサイトで最新の情報を確認してください。
超過料金を防ぐための重さの測り方
空港のカウンターで「重量オーバーです」と告げられ、高額な超過料金を支払う事態は絶対に避けたいものです。そのためには、出発前に自宅で正確に重さを測っておくことが不可欠です。
最も手軽で確実な方法は、荷物専用の「ラゲッジスケール」を使用することです。ラゲッジスケールは、スーツケースのハンドルに引っ掛けて持ち上げるだけで簡単に重さを計測できる便利なアイテムで、1,000円程度から購入できます。
旅行先にも持っていけるコンパクトなものを選べば、帰りのお土産が増えた際にも安心です。
自宅の体重計で測る方法
もしラゲッジスケールがない場合は、自宅にある体重計でも代用できます。手順は以下の通りです。
- まず、自分自身の体重を測ります。
- 次に、スーツケースを持ったまま体重計に乗り、合計の重さを測ります。
- 最後に、(2の合計の重さ) – (1の自分の体重) = スーツケースの重さとなります。
この方法でもおおよその重さは把握できますが、ラゲッジスケールに比べると若干の誤差が出やすい点には注意が必要です。
いずれにしても、航空会社の制限重量ギリギリを狙うのではなく、1kg程度の余裕を持たせてパッキングすることが、超過料金を防ぐ最大のコツと言えるでしょう。
素材やタイプによる重さの比較
キャリーケースの重さは、その構造、特に「素材」と「開閉タイプ」によって大きく左右されます。購入後に後悔しないためにも、それぞれの特徴と重さの関係を理解しておくことが重要です。
結論として、最も軽いのは布製の「ソフトタイプ」で、最も重いのは金属製の「アルミフレームタイプ」です。ハードタイプの中でも、ポリカーボネート製は比較的軽量です。
素材別の重さ比較
タイプ | 素材 | 重さの傾向 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
ソフトタイプ | ナイロン、ポリエステル | ◎ 軽い | 軽量、柔軟性がある、外ポケットが便利 | 衝撃に弱い、防犯性が低い |
ハードタイプ | ポリカーボネート(PC) | ○ 比較的軽い | 軽量で柔軟性があり割れにくい | ABS混合より高価 |
ABS樹脂 | △ やや重い | 安価 | 衝撃で割れやすい | |
アルミニウム | × 重い | 耐久性が非常に高い、高級感がある | 重い、高価、へこみやすい |
開閉タイプによる重さの違い
開閉方法にも、軽量な「ファスナータイプ」と、頑丈で重い「フレームタイプ」があります。近年は軽量化の観点からファスナータイプが主流ですが、防犯性を重視する場合はフレームタイプも根強い人気があります。
同じ素材のハードケースでも、フレームタイプはファスナータイプよりも500g~1kg程度重くなるのが一般的です。
「軽さ」を最優先するならソフトタイプのファスナー式、「耐久性」と「防犯性」を重視するならハードタイプのフレーム式、というように、自分の旅のスタイルに合わせて最適な組み合わせを選びましょう。
まとめ:キャリーケースの重さの平均を知るコツ
- キャリーケースの重さは本体自重と荷物を含めた総重量で考える
- 総重量の目安は国際線エコノミークラスで23kg以内
- LCCの機内持ち込みは7kg~10kgが一般的
- 本体の重さはSサイズで2.2kg~、Mサイズで3.5kg~が平均
- 2泊3日の荷物は約7kg~10kg、3泊4日なら約10kg~13kgが目安
- 3泊4日には40L~60LのMサイズスーツケースが最適
- 総重量20kgは荷物の中身が約15.5kgで5~6泊分に相当
- キャリーケース本体が軽いほど多くの荷物を詰められ移動も楽になる
- 機内持ち込み用は本体2.5kg以下、できれば2kg以下の超軽量モデルが理想
- 航空会社の重量制限は搭乗前に公式サイトで必ず確認する
- 超過料金を避けるにはラゲッジスケールでの事前計測が最も確実
- 自宅の体重計でも代用可能だが余裕を持った荷造りを心がける
- 素材別ではソフトタイプが最も軽く、アルミ製ハードタイプが最も重い
- 開閉方法はファスナータイプの方がフレームタイプより軽量
- 自分の旅行スタイルに合わせて軽さと耐久性のバランスを見極めることが重要
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