人気のコンパクトカーであるヤリスですが、いざ旅行や出張で使おうと考えたとき、真っ先に気になるのが「荷物がどれくらい乗るのか」という点ですよね。
特に、駅や空港でレンタカーを借りて、そこから友達数人と旅行に行く場合など、全員分のスーツケースが入るかどうかは、旅の滑り出しを決める死活問題です。
私も以前、男友達4人で北海道旅行へ行く際にヤリスを予約したことがあるのですが、実際に車を見るまではトランクのサイズ感がつかめず、当日カウンターで鍵を受け取るまで「これ、全員分入らなかったら膝の上抱っこか…?」とドキドキした経験があります。
機内持ち込みサイズなら何個いけるのか、大きなLサイズがある場合はどうすればいいのか、意外とネット上には「やってみた」というリアルな情報が少なかったりします。
この記事では、そんな私が実際に調べたり、実車で試行錯誤したりして分かったヤリスの荷室事情について、カタログ数値だけでは見えてこない「リアルな積載感覚」や「積み方のコツ」を交えてお話ししたいと思います。
これからヤリスで出かける予定のある方は、ぜひ参考にしてください。
- ヤリスのトランクに積めるスーツケースの具体的な個数とサイズ感
- 4人乗車時の荷物積載の限界と工夫のポイント
- ベビーカーやゴルフバッグなど特殊な荷物の積載可能性
- ルーミーやフィットなど他車種との荷室スペースの比較
ヤリスの荷室にスーツケースは何個まで積めるか

スタイリッシュなデザインと、キビキビとした走りが魅力のヤリスですが、その反面、荷室に関しては「思ったよりも狭いかも?」と感じる人が多いのが正直なところです。まずは、具体的な寸法や容量を見ながら、実際にスーツケースがいくつ積めるのか、そのリアルな数字と感覚について徹底的に深掘りしていきましょう。
ヤリスにスーツケースは入りますか?積載の基本
まず結論から言うと、ヤリスにスーツケースは入ります。ですが、ここで重要なのは「入るか入らないか」の二元論ではなく、「どのサイズのスーツケースが、どのような状態でいくつ入るか」という条件付きの答えです。
ヤリスはコンパクトカーの中でも、居住スペースやデザインを優先しているため、スクエアな形状のトールワゴン(例えばソリオやルーミーなど)に比べると、荷室空間はやや制限されています。
私自身も初めてヤリスのバックドアを開けたときは、「あ、結構コンパクトだな。開口部の位置も高めかも?」という第一印象を持ちました。
基本的に、後部座席を使っている状態(5名乗車時)では、海外旅行用の大きなLサイズのスーツケースをドカドカと何個も積むのは難しいと考えたほうが良いでしょう。トランクの奥行きと、リアガラスの傾斜が影響してくるからです。
一方で、1人~2人で乗る分には、後部座席を倒してフラットに近い状態にできるので、かなりの量の荷物を積むことができます。この「シートアレンジ」こそがヤリスの積載量を左右する最大の鍵です。後部座席は一般的な「6:4分割可倒式」になっているグレードが多いので、3人乗車であれば片側を倒して長尺物を積むといった工夫も可能です。
また、意外と見落としがちなのが「床面の高さ」です。ヤリスには「アジャスタブルデッキボード」という装備がついているグレードがあり、このボードを上段にセットするか下段にセットするかで、荷室の高さが約10センチ以上変わります。スーツケースを立てて積みたい場合は、このボードを下げて深さを稼ぐのが鉄則です。
積載の基本ポイント
- 後部座席を使用するか倒すかで容量が劇的に変わるため、乗車人数が重要。
- 2WDと4WD(E-Four)、ハイブリッド車とガソリン車で床下の深さが違うことがあるので要注意。
- アジャスタブルデッキボード(床板)を外すか下段にすることで、高さを稼げる。
ヤリスのトランクサイズとヤリスに積める長さは?
では、感覚だけでなく具体的な数字を見ていきましょう。これからスーツケースを購入する場合や、持っているバッグが入るかメジャーで測りたい場合は、以下の数値を参考にしてください。
カタログスペックや実測値を参考にすると、ヤリスの荷室長(奥行き)は後席使用時で約630mm、荷室幅は約1,000mm、荷室高はデッキボードの位置にもよりますが約690mm~830mm程度と言われています。(出典:トヨタ自動車『ヤリス 主要諸元表』)
ここで最も注意すべきなのが「ヤリスに積める長さ(奥行き)」です。奥行きが約63cmということは、高さが65cm~70cmあるようなMサイズ~Lサイズのスーツケースを、「寝かせて縦向きに」入れるとバックドアが閉まらない可能性が非常に高いということです。
スーツケースのキャスター部分やハンドル部分の出っ張りを考慮すると、縦置きで寝かせるには実質70cm以上の奥行きが欲しいところですが、ヤリスにはその余裕がありません。
この問題を回避するには、スーツケースを「横向きに寝かせる」か、あるいは「立てて横に並べる」必要があります。ただし、立てて積む場合も、ヤリス特有のデザインである「寝ているリアウィンドウ」が干渉する可能性があります。
荷室の床面では奥行きがあっても、天井付近に行くとリアガラスが入り込んでくるため、背の高い荷物は手前(バックドア側)に置けないのです。
| 箇所 | 寸法(目安) | 影響するポイント |
|---|---|---|
| 荷室長(奥行き) | 約630mm | 縦に寝かせられるスーツケースのサイズ限界を決める。 |
| 荷室幅 | 約1,000mm | スーツケースを横並びにいくつ置けるかを決める。 |
| 荷室高 | 約690mm?830mm | 立てて積めるかどうかの分かれ目。デッキボード活用が必須。 |
ヤリスの荷物詰める量はどのくらいですか?
自動車のトランク容量を示す数値としてよく使われる「VDA方式」というものがありますが、ヤリスの荷室容量は約270L(2WD・デッキボード下段使用時)とされています。
数字だけ聞いてもピンとこないかもしれませんが、これがどれくらいかというと、正直なところ「最新のコンパクトカーの中では平均的か、使い勝手を考えると少し小さめ」といった印象です。
「ヤリスの荷物詰める量はどのくらいですか?」と聞かれたら、私はいつもこう答えています。「普段のスーパーでの買い物カゴなら2つ余裕で並ぶし、週末のまとめ買いも全く問題ない。でも、キャンプ道具一式を4人分積むのは無理だし、全員が大きなスーツケースを持つ海外旅行の空港送迎には向かないよ」と。
日常使いや、1泊2日の国内旅行程度の荷物(ボストンバッグや小さめのキャリーケース)であれば、何の問題もありません。しかし、長期旅行の大荷物を満載にするには、パズルのような工夫が必要です。特に注意したいのが、ハイブリッド車や4WD車、スペアタイヤ装着車の場合です。
これらはバッテリーや駆動系、タイヤが床下にあるため、床下収納(サブトランク)のスペースがほとんどないか、底上げされて荷室高が低くなっている場合があります。ご自身のヤリス、あるいは借りる予定のレンタカーの仕様を事前に確認しておくことを強くおすすめします。
日常シーンでの積載イメージ

- 買い物: 買い物カゴ2個+2Lペットボトルケース1箱は余裕。
- 部活・サークル: テニスラケットやスポーツバッグは余裕だが、野球の道具一式などは工夫が必要。
- レジャー: クーラーボックス(中型)1つと折りたたみ椅子2脚程度なら入る。
スーツケースのサイズ別に3個積めるか検証
ここが旅行を計画している皆さんにとって一番気になるところですよね。「3人グループで旅行に行くんだけど、全員スーツケースでも大丈夫?」という疑問にお答えします。具体的にサイズ別にシミュレーションしてみましょう。
まず、機内持ち込みサイズ(SS~Sサイズ・高さ55cm程度)であれば、3個積むことは十分に可能なケースが多いです。積み方としては、アジャスタブルデッキボードを一番低い位置(下段)にセットして深さを確保した上で、スーツケースを「立てて」横に並べます。
ヤリスの荷室幅は約100cmありますので、幅35cm程度の機内持ち込みサイズなら計算上は3つ並びそうですが、キャスターの厚みなどで実際はギチギチになります。2つを横並びにして、残り1つをその手前や上に置くなどの工夫が必要になるかもしれません。
一方で、Mサイズ(60Lクラス・3~5泊用)以上のスーツケースを3個積むのは、後部座席を使用している状態ではほぼ不可能だと思ったほうが良いです。
物理的な体積としては入るかもしれませんが、トランクの形状が四角くないため、デッドスペースが生まれやすく、きれいに収まりません。「2個はトランク、1個は後部座席の足元か真ん中の席」という運用になるでしょう。
3個積むための裏技
もし機内持ち込みサイズ3個が横に入らない場合は、トノカバー(荷室の目隠し板)を取り外してください。これにより高さ制限が緩和され、少し荷物が飛び出しても積み上げることができるようになります。
工夫すればヤリスにスーツケースは4個入る?
「友達4人で旅行に行きたいから、どうしても4個積みたい!何とかして!」というシチュエーション、卒業旅行や女子旅などでよくありますよね。厳しい現実を正直に言いますと、後部座席に人が乗っている状態で、トランクだけにハードタイプのスーツケースを4個積むのは至難の業であり、推奨できません。
機内持ち込みサイズの極めてコンパクトなものであっても、テトリスのように隙間なく詰め込まないと厳しいでしょう。2つを立てて並べ、その上にもう2つを横倒しに乗せる…といった積み上げ方をすれば物理的には入るかもしれませんが、これには大きなリスクが伴います。
それは「後方視界の遮断」です。荷物を高く積み上げると、ルームミラーから後ろが全く見えなくなります。慣れないレンタカーで、しかも荷物満載で重くなった車を運転する際、後方が見えないのは非常に危険です。また、急ブレーキをかけた際に、上の荷物が後部座席の人の頭に飛んでくるリスクもあります。
4人旅行を実現するための現実的な解

どうしても4人で行くなら、全員がハードケース(固いスーツケース)を使うのをやめるのが正解です。例えば、2人はスーツケース、残りの2人は「ボストンバッグ」や「ソフトキャリー」「リュック」にします。
柔らかいバッグなら、トランクの隙間に押し込んだり、トランクに入りきらない分を後部座席の足元や膝の上に置いたりして対応できます。「全員スーツケース」にこだわらなければ、ヤリスでの4人旅行は十分に可能です。
ヤリスへのスーツケース積載の注意点と車種比較
ここまでは物理的に「入るか入らないか」を見てきましたが、ここからは実際の運用面での注意点や、他のライバル車種と比較してどうなのかという点について深掘りしていきます。特にレンタカーを借りる際は、事前の車種選びが旅行の快適さを左右します。
レンタカーにスーツケース4つ入らない時の対策
レンタカープランで「ヤリス指定」ではなく「コンパクトカークラス(ヤリス、フィット、ノート等)」として予約した場合、当日ヤリスが割り当てられることはよくあります。
そして当日現地で「レンタカー スーツケース4つ 入らない!」とパニックになるのは、旅行のスタートとして最悪です。もし4人で4つのスーツケースがあるなら、以下の対策を事前に検討してください。
- 荷物を減らす・シェアする:
これが最も効果的です。例えば、カップルや親しい友人同士なら、2人で1つの大きなLサイズスーツケースに荷物をまとめることで、荷物の個数を減らせます。4個が2個になれば、ヤリスでも余裕で積めます。 - サブバッグを活用する:
全員がキャリーケースを持つ必要はありません。スーツケースは2つまでにして、残りのメンバーの荷物はリュックや大きめのトートバッグにします。これなら膝の上や足元に置いてもそこまでストレスになりません。 - 後部座席の真ん中を活用する:
4人乗車(前2人・後2人)の場合、後部座席の真ん中は空いています。ここにはシートベルトがありますが、柔らかいボストンバッグ程度なら挟み込むことができます。ただし、急ブレーキ時に飛んでいかないよう固定が必要です。
レンタカー予約時の注意点
レンタカー会社によっては「Sクラス」「P1クラス」などの名称で予約を受け付けており、必ずしも希望の車種が来るとは限りません。
荷物が極端に多い場合は、予約時の備考欄に「荷物が多いので、荷室が広めの車種(フィットやノートなど)を希望」と書くか、思い切ってワンランク上のクラス(カローラツーリングなどのワゴン車)を予約するのが無難です。
ベビーカーとスーツケースは同時に積める?

小さなお子さんがいる家庭では、「ベビーカー スーツケース」の同時積載問題も非常に重要です。帰省や旅行ではこのセットが必須になりますよね。結論から言うと、積載はかなり厳しいですが、ベビーカーのタイプと畳み方によります。
コンパクトに細長く折りたためる「B型ベビーカー」や「バギータイプ」であれば、トランクの奥や手前の隙間に機内持ち込みサイズのスーツケースを1つ入れることは可能かもしれません。
しかし、しっかりした作りの「A型ベビーカー」や、三輪タイプの大きなベビーカーを積むと、トランクの大部分が埋まってしまいます。
この場合、最も現実的なのは「後部座席の片側倒し」です。ヤリスの後部座席は6:4分割可倒式(一部グレード除く)なので、チャイルドシートを付けていない側の背もたれを倒します。
そこにベビーカーを縦に突っ込むスタイルであれば、3人乗車(大人2人+子供1人)+ベビーカー+スーツケース+マザーズバッグという構成が成立します。トランクだけで解決しようとせず、座席スペースまで拡張して考えるのがコツです。
ルーミーとヤリスのスーツケース積載性を比較

同じトヨタのコンパクトカーで、購入やレンタルの際によく比較されるのが「ルーミー(またはタンク)」です。「ルーミー スーツケース」で検索して比較する人も多いでしょう。積載性だけで勝負するなら、圧倒的にルーミーの方が荷物は積みやすいです。
ルーミーは「トールワゴン」と呼ばれるジャンルで、天井が高く、荷室の開口部も四角くて広いため、スーツケースを立てたまま楽に積み込むことができます。
また、床が低くフラットなので、重い荷物を持ち上げる労力も少なくて済みます。自転車すら積める広さがあるので、スーツケース4個も積み方によっては可能です。
もし今回のドライブの目的が「ワインディングロードを楽しく走りたい」ではなく、「荷物をたくさん積んで、友達とワイワイ快適に移動したい」というものであれば、ヤリスよりもルーミーを選んだほうが、荷造りのストレスは間違いなく少なくて済むでしょう。
フィットにはスーツケースが何個入るか比較

ホンダの「フィット」も、ヤリスの強力なライバルです。「フィット スーツケース 何個」積めるかと比較すると、実はフィットの方が荷室容量においては有利なケースが多いのが実情です。
フィットは、燃料タンクを前席の下に配置する独自の技術(センタータンクレイアウト)を採用しています。これにより、トランクの床を驚くほど低くすることができ、座席のアレンジも「チップアップ」ができたりと非常に多彩です。荷室の形状もヤリスよりスクエアに近いため、四角いスーツケースを無駄なくきっちり詰め込むことができます。
ヤリスは、世界トップクラスの燃費性能や、TNGAプラットフォームによる走りの良さ、空力を意識したデザインを重視して設計されています。そのため、リア周りが少し絞り込まれた形状をしており、どうしても荷室の上部空間が削られてしまいます。
「荷物を運ぶ道具」としての性能を最優先するならフィット、「走る楽しさと燃費」を優先するならヤリス、という選び分けになるでしょう。
まとめ:ヤリスにスーツケースを積んで出かけよう
いろいろと厳しいことも書きましたが、ヤリスはコンパクトで取り回しが良く、細い道でもスイスイ走れるため、少人数での旅行には最高の相棒になります。「ヤリス スーツケース」の積載問題は、事前の準備と少しの工夫で解決できることがほとんどです。
記事のまとめ
- 機内持ち込みサイズなら3個までは積める可能性がある(デッキボード下段活用)。
- 4人乗車で4個のハードケースを積むのは非常に困難。視界不良のリスクも。
- 大人数での旅行なら、全員ハードケースにせずソフトバッグを併用するのが賢い選択。
- どうしても荷物重視なら、ルーミーやフィットなど他車種も検討の余地あり。
自分の持っているスーツケースのサイズを事前に測り、誰とどこに行くかをシミュレーションして、ヤリスでのドライブを快適に楽しんでくださいね。無理な積載は安全運転の妨げになるので、くれぐれも視界確保は忘れずに、安全な旅を!



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